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Jean RAPHET et Fils ジャン ラフェ-Moret St Denis

EARL Jean RAPHET et Fils ~ ジャン ラフェ
2005年3月
今回は付き添いなしで、一人で行きました。
ジャンラフェおじさんは待っていてくれました。 朝10時からの訪問ですから、さわやかなテイスティングを期待していました。
前日の夜に、地元の醸造家の人たちと盛り上がって、デジカメを置き忘れて仕方なく使い捨てカメラを持っていきました。 そうして、試飲のお部屋に入ると、いつものまあるいテーブルの真ん中に昨夜のデジカメがおいてありました。 朝7時にきのうの方が、私が困るだろうとわざわざ、届けてくれたのこと、ありがたいです。
さっそく試飲開始です。 おじさんもさすがに飲んでいません。 まだ朝ですから。 次第に瓶が次から次から空いていき、あまりのおいしさに私はごくんと一口飲んでしまいました。 それを見てかどうか、おじさんは飲み始めました。 「私は車ですから…..」と遠慮しましたが「Pas Problem(問題なーい)」と言われ、次はどこに行くんだと聞かれたので「ジュブレシャンベルタンです」と答えると「たった2キロだよ、Pas Problem」と言われました。 そのうちにシャンパーニュから遊びに来た別のおじさんも加わり3人で注ぎあいながら私は部屋にある箪笥についている大きい鏡で自分の顔色を確認しながら、それを見ておじさんは「Pas Problem」を繰り返し、フランス語が乏しい私ですからほとんど無言で一緒に飲む光景は変でした。
Moret St.Denis(モレ・サン・ドウ二)にドメーヌがあるのですからここのモレサンドウニはおいしいワインです。 日本の雑誌でも結構取り上げられるファンの多いワインです。

2004年3月
Moret-St-Denis(モレサンドニ)という小さな村はジュブレシャンベルタンの隣にあるクオリティーの高いワインを作ることで有名です。 東向きの斜面に広がるブドウ畑はブルゴーニュの中でも標高が高いところにあります。 村の中も平らなところはないんじゃないかと思うほどで、傾斜が続く道にワイン農家の家々が建っていました。
この訪問は印象深いものでした。Gevrey Chambertin(ジュブレシャンベルタン)村のCaféで毎日会うおじいさんがいました。私がClos de Vougeot(クロ ヴージョ)という畑の地図を広げてみていたところ、「どれどれ、ここはおいらの親友の畑だ!」と指差しています。そしてさっそくその場で電話をかけ、明日連れて行ってくれるというのです。 私はまだまだ行きたい造り手はあったのですが、そのご好意に甘えることにしました。
さて、次の日、おじいさんの運転で隣の村のMorey-Saint-Denis(モレサンドニ)にあるその造り手を訪ねました。すでにそこの村人二人と当主であるJean Raphet(ジャン ラフェ)さんがテーブルを囲んで待っていてくれました。何が印象深かったかというと、それは試飲ではなく、飲み会だったことです。普通、試飲というと運転するのと酔って感覚が鈍るので、ワインは吐き出すのですが、私が最初吐き出すと、皆、「えっ」っていう顔をしています そりゃそうです。そこで出されたのは、ほとんど特級畑からの年代違いの贅沢なものでした。 私もそうかと理解し、飲みモードに入りました。 そして、そのおいしさにびっくりしました。大当たりでした。日本では見つけるのがとても困難なワインだということも後で知りました。私を連れて行ってくださったおじいさんは、隣の席でもう酔っ払っていました。 私は、運転のこともあり、「もう止めたほうが…..」と一応言ってみましたが、もうときすでに遅し。帰りは畑のツアーまでしてくださり、村の人の暖かさに感動していました。
そこで作る葡萄は有名なネゴシアンに大半は売ってしまうそうで、自分のところで使うぶどうは当然、その中でもトップクオリティということになります。
Clos de Vougeot (クロ ヴージョ)1996は驚きの味でした。 畑はシャンボールミュジニーの南のGrand Cru(特級畑)です。
香りが何といってもやわらかく、アフターが長い。スパイスと心地よいタンニンが口の中に広がります。飲んでしまうのはもったいないくらいです。まだまだ寝かせてほしいところです。でも今飲んでもおいしいのだからどうしたらいいんでしょう。
クロブージョはたくさんの農家に細分化され、その畑の位置、醸造家により本当に味わいに当たり外れがありますが、これは大当たりだと私は思います。
温度はくれぐれも18℃くらいでお願いします。
Charms Chambertin (シャルム シャンベルタン)1994は熟成感がありまさにCharms:チャーミングな味でした。
このGrand Cru(特級畑)はジュブレシャンベルタンにある畑です。 さすが特級、
柔らかく、その中にスパイスのニュアンスも感じられ複雑で、アフターが長く大変良いワインです。
18℃くらいが飲みごろの温度です。
Charms Chambertin (シャルム シャンベルタン)2000は紅茶、土の香り、スパイスと複雑でバランスのいいものでした。飲んだ瞬間、「かなりおいしい」と思いました。 何か人を惑わすような不思議なワインです。今飲むのは、もったいないですね。あと5,6年は待ってほしいところですが、それが無理でも、こんなにおいしいんですから仕方ありません。
18℃くらいが飲みごろの温度です。
Chambolle Musigny (シャンボール ミュジニー)2000は色がきれいで、チャーミングな軽やかな味わいです。
繊細で上品な酸味を持つこのワインは、シャンボール好きな方ならきっと喜んでいただけます。
2004年7月
3月に続く2度目の訪問でした。
今回は前回のベルナルドさんとその奥さんのジェヌヴィエビュ、そして通訳として息子さんのセドリックと私の4人での訪問となりました。
やはり、味見をしたあと吐き出してはいけないという試飲会でした。
当主のジャン・ラフェさんはあいかわらず、いい味を出していました。
「今日は何が飲みたいんだい ?」と聞いてくれたので、「はい、シャンボールとグランクリュを中心にしたいです。」とはっきり言ってみました。
まあるいテーブルを囲み合計5人で、シャンボールミュジニーから始まり、シャルム・シャンベルタン、クロ・ド・ヴージョ、クロ・ド・ラ・ロッシュ、そしてクロ・ド・ベーズというグランクリュが勢揃い、最後はジュブレシャンベルタン 1988年で締めるという、私の試飲の中でもゴージャスな試飲会として歴史に残る時間となりました。
ジャンさんのワインは一切フィルターを通していません。 そんなこと一回もしたことないそうです。 全体の印象としては、出すぎず、とても洗練された味でジャンさんの風貌とは反対に、お話してみると紳士的で暖かく繊細なキャラクターがそのままワインに反映されているように思います。
今回初めて試飲したもののコメントです。
Clos de Vougeot (クロ ド ヴージョ)1999は豊かな果実実が口の中いっぱいに広がりました。 そして力強く、アフターも長い、やはり恐るべきワインです。
18℃くらいでゆっくり楽しみたいです。
Clos de la Roche (クロ ド ラ ロッシュ) 1996はとても豊かなピノノワールの味がしました。 力強く、土やスパイスの香り、さらに口に含むとサラーーと長―い時間をかけて上品さが流れていくようでした。
Clos de Beze (クロ ド ベーズ) 1998は本当に楽しみでした。 ジャンさんの作るこのワインはフランスの中でも有名なおいしいワインと聞いていたからです。
エレガントな美しい広がり、甘さ、優雅さ、全てにおいてバランスのいい、ため息のでるワインです。 他が新樽10%なのに対して、これだけは新樽100%だそうです。 0.21ヘクタールの畑から1100本くらいしか造られていません。
Gevrey Chambertin (ジュブレ シャンベルタン)1988です。 2004年のこのときまで約16年間ここから出たことのないワインです。
‘88は当たり年です。 きれいに熟しましたね、と言いたくなる味わいです。 土、きのこの香り、そしてスワリング(グラスを回す)だけで、あまく豊かで、上品なまとまりのある香りが広がります。 どうしてこんなのここにまだあるんですか ? と聞きたくなりました
2005年09月10日 11:13