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Domaine De La Denante ドゥナント-Devaye

Domaine De La Denante ドメーヌ ドゥ ラ ドゥナント
2005年3月
冬の訪問でした。 前回来た時と同様に、畑に連れて行ってもらいました。 ‘現場‘に行くとあまりフランス語のできない私でも気分がハイになるので、不思議とコミュニケーションがスムーズになる気がします。 前回は自宅前のSt.Veranでしたが今回は車で5分ほどのSt.Veranの畑です。 St.Veranは何箇所かの村から作ることができるので畑は一箇所だけではありません。 葉っぱが落ちて葡萄の木がむき出しになっている冬の状態の畑と、さらには土地を増やしてこれから(新しく買い足した200坪くらい)、という場所でした。 なぜ私の化石好きがわかったのかは忘れましたが、新しい土地には10分ぐらい歩いただけで3個、見つかりました。きれいな貝殻の形をしたものも混ざっています。
特に、コート・ド・ボーヌでは化石率が高いのではないでしょうか ? 行くところで何箇所か、‘うちの畑で取れた立派な化石‘を展示してありました。
去年、この村の民宿に宿泊したときは、シャルドネの50年はくだらないという木をGetしました。 暖炉にくべようとしていたのを、もしかしてこの木はシャルドネではと思いあわてて尋ねたところ、やはり思ったとおりで、薪小屋にはシャルドネの木が山になっていて興奮したものでした。 地元の人にはなんでもない小さい化石や、死んだ木でも私のようなものにとっては、宝物なのです。
そして、お昼はマダムの作ってくれたお料理をご馳走になったのでした。 トリッパだかいろんな内臓がわかる形で残っている直径5センチのソーセージをクリームとここの白ワインで煮込んだもの、ここの赤ワインから作ったヴィネガーをつかって作ったドレッシングを使った野菜サラダなど、「いやー、本当においしかったです」。ワインを当たり前のようにお料理に使うことは、まねしてみたいです。
「お礼に今度は私が日本食を作りましょう」と、約束して別れ、2005年の7月にカレーのルー、お味噌、そして乾燥わかめを持っていったはいいものの、時間がなくて、材料だけおいて、「今度来るときまで取っておいてね。」と言い残してきたのでした

2003年2月
ブルゴーニュの南に位置するマコネ地区ではブルゴーニュの白ワインの半分近くを生産しています。 その恵まれた土壌と天候から作られるワインは酸が繊細で、軽やかさの中にもボリューム感があり、しかも世界の中でもコストパフォーマンスの高いワインとして知られています。 それなのに、日本でも聞いたことはあるけれど実際に買って飲んでみた人はそんなに多くはないのではないのでしょうか ? なだらかな小さな丘が連なる丘陵地に広がるブドウ畑は田舎の風景そのもので、私が通った道には一軒のお店もありませんでした。 さて、マコネは南に位置しているせいか、プロヴァンス地方に見られる家の特徴である色の薄い白からベージュの石作りの家が見られます。 道もぐねぐね曲がっており、地図があってもわからないだろうと思われます。 高速の入り口まで迎えにきてくれなければ、間違いなく道に迷っていたでしょう。
そうして、訪れたのはマコネの中のDavaye(ドヴァイ)という小さい小さい村にあるワイン農家。お父さんはブドウ栽培とワイン作り、お母さんは事務のサポート、そしてその娘さんは今、ワインの醸造の勉強に大学に通っています。娘さんが少し英語を話せ、気持ちよくコミュニケーションが運びました。主にシャルドネ種を使った白ワインを作っています。試飲をするたびお父さんがどうだおいしいだろう、という感じで、私が本当においしそうな顔をするたび、とてもうれしそうな顔をしていたのが印象的でした。訪れたのが2月ということもあり、ブドウ畑は大切な剪定作業の真っ只中でした。私のために畑で剪定の仕方を教えてくださり、実演までして下さいました。車の運転で疲れていたのが吹き飛ぶほどに、その家族は暖かく歓迎してくださいました。
St.Veran(サン ヴェラン)の2002年は南の地方らしくキウイの香りや果物の凝縮した感じがあり、さわやかでとてもおいしいものでした。これから春から夏には少し冷やしてぴったりなワインです。さらに家族用にとってあった1995年のものも、特別にあけてくれました。それには森の香りや堆肥,きのこといった熟してるーと思わずいってしまいたくなる豊かな世界がありました。St.Veranはどちらかというとアットホームな早飲みタイプかと思っていましたが、しっかり熟成されたそれは2002年のものも熟成させ楽しんでみたいものだなーと思わせるに十分でした。
またSt.Veranは日本食にも合うとお父さんが力説していました。聞くところによるとマコネには2件の日本食レストランがあり、時々家族で行くそうです。本当にこのすっきりした味は日本食に無理なくマッチすると、私も試飲しながら考えていました。日本ではそれほどなじみがないこの地方のワインは、本当にコストパフォーマンスが高くお勧めできると思います。
その後、この近くで有名なFuisse村(フィッセ村)でどこかワイン農家を紹介してほしいというと、気持ちよく紹介してくださり、車で私をリードしてつれてくれていった上に娘さんが英語の通訳まで買って出てくれました。こんな人たちが丹精こめて作っているワインがおいしくないわけがありません。
Macon Villages blanc(マコン ヴィラージュ ブラン)は酸味のしっかりしている飲みやすいタイプでした。ただただあまり知られていないゆえのコストパフォーマンスがあります。
焼き魚など家庭料理と気軽に合わせてください。
Pouilly Fuisse(ピュイ フイッセ)はなんせ2000本しか作っていないので3本だけ譲っていただきました。
華やかでシトラス、バナナなどのフルーツの香りがしっかりありました。 マコネの南にそびえる岩塊が息を呑むほどの壮大な丘の斜面で作られるこのワインはふくよかな味わいがありました。
Macon Rouge(マコン ルージュ)はブルゴーニュでは珍しくガメイ種を使った赤ワインです。 あのボジョレーヌーボーと同じ品種です。 これは、「あ、おいしい」と思わず言ってしまったくらいです。 赤い果物の香り、そして生き生きとした、さわやかなワインです。
こんな気持ちのいい試飲はないんじゃないかと思うほど、楽しい時間でした。
お父さんは素朴で自分のワインが好きで、娘さんは今一生懸命にワイン作りを勉強しているというのが感じられ、こちらも気分がなごみました。
2005年10月11日 19:21